2026年7月24日

こんにちは。百合ヶ丘つだ内科心臓不整脈クリニックです。
「健康診断で糖尿病(または高血糖)を指摘されたけれど、どこを受診すればいいのか分からない」 「糖尿病といえば糖尿病専門医や代謝内科のイメージがあるけれど、循環器内科に行ってもいいのだろうか?」
このような疑問をお持ちになったことはありませんか?
結論から申し上げますと、糖尿病の治療において「循環器内科(循環器専門医)」を受診することは、極めて重要な選択肢の一つです。
今回は、なぜ循環器内科で糖尿病を診ることが将来の健康につながるのか、その医学的な背景と治療のメリットについて分かりやすく解説します。
1. なぜ糖尿病で循環器内科なのか?「糖尿病=血管の病気」という事実
糖尿病の本当の怖さは、単に「血液中の砂糖(血糖値)が高くなること」そのものではありません。高血糖の状態が続くことで全身の血管がダメージを受け、急速に動脈硬化が進むことにあります。
特に、心臓の筋肉に酸素や栄養を運ぶ重要な血管(冠動脈)が動脈硬化を起こすと、以下のような重篤な循環器疾患を引き起こすリスクが跳ね上がります。
狭心症・心筋梗塞(心臓の血管が詰まったり狭くなったりする病気)
心不全(心臓のポンプ機能が低下し、全身に血液を送り出せなくなる状態)
脳卒中・脳梗塞(脳の血管が詰まる病気)
つまり、「糖尿病の治療」とは「将来の心筋梗塞や脳卒中、心不全を防ぐための治療(=血管と心臓の保護)」と同義なのです。だからこそ、血管と心臓の構造・機能を専門的に評価できる循環器内科が大きな役割を果たします。
2. 医学的エビデンス:近年の「糖尿病治療薬」の進化
近年、糖尿病治療の考え方は世界的に大きく変化しています。以前は「いかにHbA1c(血糖値の指標)を下げるか」が主な目標でしたが、現在は「血糖値を下げると同時に、いかに心臓や腎臓を守るか」が重視されるようになっています。
これを裏付けるのが、近年の大規模な臨床試験データです。
SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬の登場
特定の新しい糖尿病治療薬(SGLT2阻害薬など)には、血糖値を下げる効果だけでなく、糖尿病患者様の「心不全による入院リスク」や「心血管死亡リスク」を有意に低下させる効果があることが、複数の国際的な大規模臨床試験(EMPA-REG OUTCOME試験やDECLARE-TIMI 58試験など)で示されています。

国内外の学会ガイドラインでの推奨
日本糖尿病学会や日本循環器学会、アメリカ糖尿病学会(ADA)などの診療ガイドラインにおいても、動脈硬化性心疾患や心不全のリスクが高い糖尿病患者様に対して、これらの心臓・血管保護作用をもつ薬剤の使用が強く推奨されています。
循環器内科では、心臓や血管の評価を行った上で、こうした「心臓を守る視点を含めた薬物療法」を治療計画に組み込むことが可能です。
3. 循環器内科で糖尿病を治療する「4つのメリット」
① 心臓超音波(心エコー)等で「無症状の異常」を早期発見できる
糖尿病が進行すると、神経障害の影響で心臓の痛みを感知しにくくなり、「狭心症や心筋梗塞が起きても胸が痛まない(無痛性心筋虚血)」という状態に陥ることがあります。 循環器内科では、心電図や心エコー検査、血管伸展性検査(動脈硬化の検査)などを適宜行うことで、ご本人が自覚していない「心臓や血管のSOS」を早期に見つけることができます。
② 高血圧や脂質異常症(高コレステロール)も一括管理できる
糖尿病の患者様は、高血圧や脂質異常症を併発しているケースが少なくありません。これらが重なると動脈硬化の進行スピードは加速します。循環器内科であれば、血圧・コレステロール・血糖値という「血管を傷つける3大要素」を一つのクリニックで総合的かつ効率的にコントロールできます。
③ 「痛みのない検査」で定期的なチェックが可能
「循環器の検査は痛そう・大変そう」と思われがちですが、当院で行う心エコー検査などは、ゼリーを胸に塗って超音波を当てるだけの痛みのない検査です。お身体への負担を最小限に抑えながら、定期的に心臓の状態を確認できます。
④万が一、心疾患を合併した場合でも迅速に対応することができます。循環器疾患は時間との勝負の場合があります。かかりつけ医として利用していただくことで、迅速に診断し、早期治療を行うことができます。
まとめ:将来の安心のために、一歩進んだ糖尿病治療を
「糖尿病と言われたけれど、心臓の検査までは受けたことがない」 「健診で血糖値と血圧の両方を指摘されて悩んでいる」
そのような方は、ぜひ一度、循環器内科への受診をご検討ください。
当院(百合ヶ丘つだ内科心臓不整脈クリニック)では、患者様一人ひとりのライフスタイルに寄り添い、過度な制限や無理のない範囲で、将来の健康を見据えた丁寧な治療提案を行っております。
健診結果の用紙をお持ちいただくだけでも構いません。皆様の「これからの健康と安心」を、血管と心臓の専門医としてサポートいたします。
当院(百合ヶ丘つだ内科心臓不整脈クリニック)は、小田急線「百合ヶ丘駅」南口から徒歩1分(クリエイト・ゆりストア3階)にあり、駐車場も18台完備しております。小田急線沿線のため読売ランド駅、生田駅方面からもアクセス良好です。WEB問診システムも導入しておりますので、プライバシーに配慮した環境でスムーズに受診いただけます。まずはWEB予約よりお気軽にご相談ください。
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当院では、Webまたはお電話にて24時間いつでも初診のご予約を承っております。
**「糖尿病の再検査を受けたい」「心臓や血圧も一緒に診てほしい」**とお伝えいただけますとスムーズです。
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【参考文献・根拠資料】
日本糖尿病学会 / 日本循環器学会 著『糖尿病と循環器疾患に関するコンセンサスステートメント』
Zinman B, et al. Empagliflozin, Cardiovascular Outcomes, and Mortality in Type 2 Diabetes (EMPA-REG OUTCOME). N Engl J Med. 2015;373(22):2117-2128.
Wiviott SD, et al. Dapagliflozin and Cardiovascular Outcomes in Type 2 Diabetes (DECLARE-TIMI 58). N Engl J Med. 2019;380(4):347-357.
American Diabetes Association (ADA). Standards of Care in Diabetes.
記事監修:百合ヶ丘つだ内科クリニック院長 津田 泰任(総合内科専門医、循環器専門医、不整脈専門医)
