2026年1月25日

寒い日が続いておりますが、間もなく花粉症シーズンが到来します。
予報では神奈川県の花粉飛散開始は2月上旬のようですが、比較的暖かい冬の場合は花粉の飛散時期が早くなる傾向です。すでに花粉を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
シーズン中は仕事や勉強に集中できない方もいらっしゃるかもしれません。実際に1日あたり平均1.7~2.7時間の生産性が損なわれるとの報告もあります。
花粉症の治療は、花粉が飛び始める前に行うことが大事です。本格的に花粉が飛散する前から薬を飲み始めることによって発症の時期を遅らせたり、ピーク時の症状を軽くしたりすることができます。お薬の効果が出るまで1~2週間程度かかりますので、スギ花粉の場合、症状がなくても1月末頃から薬を服用することが良いでしょう。
アレルギー性鼻炎・花粉症治療の基本は、お薬の内服です
主に抗ヒスタミン薬というアレルギーを抑える薬が使用されます。抗ヒスタミン薬は多くの種類があり、効果の強さや眠気などの副作用も様々ですので、ご自身の身体やライフスタイルに合う薬を見つけることが大切です。抗ヒスタミン薬で十分に症状が改善しない場合は、漢方薬などの併用や点鼻薬・点眼薬などの併用を行います。

まずはご自身のアレルギーの原因(アレルゲン)を知りましょう

ご自身のくしゃみ・鼻水・のどのイガイガ感・肌荒れの原因(アレルゲン)をご存じですか?
春先から春(2月~5月)に症状がでる場合は、スギやヒノキが原因となることが多く、秋口に症状がでる場合はブタクサやヨモギなどの植物が原因となることが多いです。
また、湿度の高い夏はカビ類や蛾、ゴキブリなどが原因となります。
季節によらず1年間を通して症状がでる場合は、ハウスダストやダニ、イヌ・ネコなどのペットが原因として考えられます。
ご自身のアレルゲンを知ることも治療の第一歩となります。お薬だけではなく日々の暮らしでアレルゲンを避けることも大切です。まずは血液検査でご自身のアレルゲンを調べてみましょう。
花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎のアレルギー疾患は、それぞれアレルゲンが異なる場合はあります。花粉症・鼻炎の場合は、ハウスダスト・ダニ・スギ・ヒノキ・ハンノキ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ・ネコ・イヌ・ハムスター・ゴキブリ・ユスリカ・ガ・カビ・トマトの16種類のアレルゲン調べます。
その他、20分程度でアレルゲン調べることができる迅速キット(イムノキャップラピッド)がありますが、検査できるアレルゲンが8項目のみ(ダニ・ネコ・イヌ・ゴキブリ・スギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ)でやや精度が劣ります(偽陰性が多くなります)。春の花粉症の代表でもあるヒノキの検査はできませんので注意が必要です。
毎年花粉症が辛い…。年中くしゃみ・鼻水がでる。何とか治したい…
血液検査でスギ、ダニがアレルゲンと特定された方には、アレルギーの根治治療として舌下免疫療法があります。
舌下免疫療法って?
舌下免疫療法はスギやダニのアレルゲンを舌の下に投与して粘膜から少しずつ吸収させ体をアレルゲンに慣れさせていく治療で、2年以上、3~5年の継続治療が望ましいです。
アレルゲンを投与するため、当然のことながらアレルギー反応が起きる可能性があります。稀ではありますが、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤なアレルギー反応を生じる可能性があります。初回の投与は必ず院内で行い、副作用の観察のために30分程度経過観察をします。服用開始をご希望の方は、アナフィラキシーショックに対応できる施設へご相談ください。
舌下免疫療法の治療開始の時期は決まっている?
スギ花粉の舌下免疫療法は、効果を発揮するためには12月初旬までに開始することが望ましいです。今期の治療を見送られた方は、1月~5月のスギ・ヒノキ花粉が飛散する時期には開始できませんので、花粉シーズンが終了してから開始となります。ご希望される方は6月~12月にご来院ください。
治療を受けられる人はどのような人?
治療は5歳以上から適応となります。重度の喘息をお持ちの方、65歳以上の高齢者、妊娠中・授乳中・妊娠を希望される方、悪性腫瘍(がん)の治療中の方、重篤な心臓病をお持ちの方、免疫不全の方は舌下免疫療法の適応外となります。
最後に。日常生活の注意ポイントと対策
1. 花粉情報に注意しましょう。
2. 外出時にはマスクやメガネを利用しましょう
3. 花粉が付きにくい素材の服を選びましょう
4. 玄関に入る前に衣類やバッグについた花粉を軽く払いましょう
5. 帰宅後は、洗顔・うがいをしましょう
6. 布団や洗濯物の外干しを避けましょう
7. 加湿器や空気清浄機を利用しましょう。
8. アルコールは控えましょう。
当院は高血圧・不整脈などの循環器専門疾患をはじめ、総合内科専門医として風邪などの体調不良、アレルギー、糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などの内分泌疾患のご相談まで幅広く対応しております。体調のことで気になることがあれば当院までご相談ください。
